トラリピ 2023年 年間運用実績 +664,483円
2023年のトラリピ年間収支をまとめてみました。
2023年の運用実績を振り返ると、上期は選択した通貨ペアのほとんどが好調に推移して、上期の確定損益は約100万円の利益を獲得していました。しかし下期に入ると円安が進み、クロス円ではレンジアウトする通貨ペアもあり決済も減少、評価損やマイナススワップが増加していきます。それでも、リスク分散でクロス円以外の複数通貨ペアで運用していたため、増加するクロス円のマイナススワップの一部をその他通貨で補うという展開が続き、通期ではなんとか利益を確保することができました。
この結果、2023年の最終利益は664,483円の利益となりました。(未決済ポジション分の「スワップ振替」▲774,206円を行った後の利益です)
今回はこのトラリピ2023年の年間収支概要や通貨ペア別の成績についてご報告します。
トラリピ 2023年通貨ペア設定と運用方法
2023年初頭は約500万円の資金で、少額で運用してるペアも含めると11通貨ペアで運用を行っていました。
メモ
トラリピを始めた当初は先輩ブロガーさん達の設定をお手本に、資金に合わせて容認できるリスクの範囲内で設定を行っていました。
運用を続けていくと慣れてきますので、自分で設定の見直しや調整を随時行っています。また、資金が増えたところでトラップ本数を増やしたり、設定を追加しているので通貨ペアによっては設定がいくつかに分かれています。
一つの通貨ペアで損失が発生しても、他の通貨の利益でカバーできる可能性があるため、リスク分散として複数通貨ペアで取引を行っています。
現状はリスクを少し高めに設定しており、毎日必ず1回は口座の状況をチェックしています。複数通貨の運用で過剰なポジションを取ることも注意が必要ですので証拠金維持率は常に気を付けています。
現状は円安基調のためクロス円「ユーロ/円」「カナダドル/円」「豪ドル/円」「NZドル/円」はポジションを残して稼働を停止しています。また「南アランド/ 円」は2023年11月で運用を終了しました。
■2023年に利益が多かった通貨ペア設定
AUD/NZD設定(2023年12月1日現在)
売 | 売 | 買 | 買 | |
通貨ペア | AUD/NZD | |||
注文金額 | 0.2万通貨 | 0.3万通貨 | 0.2万通貨 | 0.3万通貨 |
レンジ | 1.073~1.153 | 1.073~1.123 | 0.996~1.073 | 1.023~1.073 |
トラップ本数 | 21本 | 25本 | 20本 | 25本 |
利益金額 | 8.00NZドル | 8.00NZドル | 8.00NZドル | 8.00NZドル |
決済トレール | なし | なし | なし | なし |
ストップロス | なし | なし | なし | なし |
資金目安 | 80万円 |
トラリピでも一番人気のAUD/NZD通貨ペア、
オセアニア地域の通貨「豪ドル」「NZドル」は相関関係が強く、狭い値幅のレンジ相場という特徴があってトラリピ向きの通貨ペアです。
過去10年程度のチャートでは0.998~1.166付近の狭いレンジ相場となっています。
この過去10年のチャートを参考にハーフ&ハーフ(レンジの中心値を決めて、上半分に売り注文、下半分に買い注文を入れる設定方法)で1.073を中心に、買い(0.996~1.073)と売り(1.073~1.153)の範囲に設定を仕掛けて、注文金額は0.2万通貨としています。さらにレンジの中心(1.073)から上下の動きが多い範囲に買い(1.023~1.073)と売り(1.073~1.123)を重ねて仕掛けて、注文金額も0.3万通貨に増やして利益を多くとれるように設定しています。
「豪ドル/NZドル」は2023年累計で237,021円の利益となり、運用している通貨ペアの中では1番多く利益を獲得しています。
AUD/JPY設定(2023年12月1日現在)※ポジション残して稼働停止
売 | 売 | 買 | 買 | |
通貨ペア | AUD/JPY | |||
注文金額 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 |
レンジ | 85.50~97.60 | 85.50~95.00 | 76.00~85.50 | 70.20~85.50 |
トラップ本数 | 75本 | 20本 | 20本 | 75本 |
利益金額 | 400円 | 400円 | 400円 | 400円 |
決済トレール | なし | なし | なし | なし |
ストップロス | なし | なし | なし | なし |
資金目安 | 100万円 |
豪ドル/円のチャートを見ると、この10年では59.8~102.8のレンジとなっていて、2020年の新型コロナウイルスによる大きな下落以降は上昇していて、2023年11月には98.8円台と2015年以来の水準となりました。
この過去10年のチャートを参考にしていますが、少し範囲を狭くしています(コロナによる下落は含めていません)。ハーフ&ハーフ(レンジの中心値を決めて、上半分に売り注文、下半分に買い注文を入れる設定方法)で85.50を中心とした買い(70.20~85.50)と売り(85.50~97.60)の範囲に設定を仕掛けています。
また、レンジの中心(85.50)から上下の動きが多い範囲に買い(76.00~85.50)と売り(85.50~95.00)を重ねて仕掛けて利益を多くとれるように設定しています。
「豪ドル/円」は2023年累計で206,919円の利益となり、運用している通貨ペアの中では2番目に多く利益を獲得していますが、円安基調で下期は一時レンジアウトするなど利益が減少しました。現在ポジションを残して稼働を停止していて、未決済ポジションに対してマイナススワップが発生しています。
AUD/USD設定(2023年12月1日現在)
売 | 売 | 買 | 買 | |
通貨ペア | AUD/USD | |||
注文金額 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 | 0.1万通貨 |
レンジ | 0.702~0.85 | 0.702~0.75 | 0.554~0.702 | 0.651~0.702 |
トラップ本数 | 75本 | 20本 | 75本 | 18本 |
利益金額 | 4.00ドル | 4.00ドル | 4.00ドル | 4.00ドル |
決済トレール | なし | なし | なし | なし |
ストップロス | なし | なし | なし | なし |
資金目安 | 120万円 |
豪ドル/米ドルのチャートを見ると、この10年では0.55~0.98付近のレンジとなっています。
この過去10年のチャートを参考に、ハーフ&ハーフ(レンジの中心値を決めて、上半分に売り注文、下半分に買い注文を入れる設定方法)で0.70を中心にして、買い(0.554~0.702)と売り(0.702~0.85)に設定を仕掛けています。
また、レンジの中心(0.70)から上下の動きが多いエリアに買い(0.651~0.702)と売り(0.702~0.75)を重ねて仕掛けて利益を多くとれるように設定しています。
「豪ドル/米ドル」は2023年累計で203,647円の利益となり、運用している通貨ペアの中では3番目に多く利益を獲得しています。
MXN/JPY設定(2023年12月1日現在)
売 | 売 | 買 | 買 | |
通貨ペア | MXN/JPY | |||
注文金額 | - | - | 1.0万通貨 | - |
レンジ | - | - | 8.00~9.00 | - |
トラップ本数 | - | - | 34本 | - |
利益値幅 | - | - | 500円 | - |
決済トレール | - | - | なし | - |
ストップロス | - | - | なし | - |
資金目安 | 30万円 |
「メキシコペソ/円」は直近の値動きを見ながら狭いレンジで設定を入れています。今は買い(8.00~9.00)の範囲で稼働しています。
現在、メキシコペソは上昇していますので、想定レンジを上に突き抜けたら、新たに設定を入れるようにしています。
「メキシコペソ/円」は他の通貨ペアと比べると少額の約30万円で運用していて、2023年累計で118,953円の利益を獲得しています。2023年6月以降8.1円台から8.7円台付近のレンジで推移していて、2023年下期(2023年7月から12月)の直近6ヶ月の運用実績では74,782円の利益となり、運用している通貨ペアの中では「豪ドル/NZドル」に次いで2番目に多く利益を得ています。
トラリピ 通貨ペア設定について 詳しくはコチラ
ココに注意
取り引きを始めるにあたってはトラリピを展開しているマネースクエアのWEBサイトで、仕組みやリスクをしっかり理解してから始めましょう。
トラリピ運用実績 2023年損益推移
2023年の運用実績を振り返ると、上期は選択した通貨ペアのほとんどが好調に推移して、上期の確定損益は約100万円の利益を獲得していました。しかし下期に入ると円安が進み、クロス円ではレンジアウトする通貨ペアもあり決済も減少、評価損やマイナススワップが増加していきます。それでも、リスク分散でクロス円以外の複数通貨ペアで運用していたため、増加するクロス円のマイナススワップの一部をその他通貨で補うという状況が続いて、通期ではなんとか利益を確保することができました。
通貨ペア別に見ると「豪ドル/NZドル」は年間を通して利益を多く獲得できています。また少額運用していた「メキシコペソ/円」は5月以降好調に推移して、下期は「豪ドル/NZドル」に次いで2番目に多く利益を得ることができました。一方、上期に好調だったクロス円は円安が続くなかでレンジアウトする通貨もあり、特に「ユーロ/円」「カナダドル/円」「NZドル/円」は下期に決済が減少して、評価損・マイナススワップが拡大していきました。
「メキシコペソ/円」以外のクロス円は途中からポジションを残して稼働を止めているため、未決済ポジション分の「マイナススワップ」が積み上がっていましたが、確定申告前の12月に「スワップ振替」▲774,206円で利益との相殺を行いました。
この結果、2023年の最終利益は664,483円の利益となりました。
2023年は上期に好調だったクロス円の割合を高くしてしまい、その後円安がさらに進行した時にも対応がうまく取れなかったのが大きな反省点です。
2024年は昨年の結果を踏まえて、通貨ペアを絞って運用する予定です。現状、クロス円「ユーロ/円」「カナダドル/円」「豪ドル/円」「NZドル/円」はポジションを残して稼働を停止していますので、まずはクロス円ポジションを徐々に整理しながら、「豪ドル/NZドル」「ユーロ/ポンド」「豪ドル/米ドル」と引き続き少額の「メキシコペソ/円」の通貨ペアを中心に運用を行い、クロス円については相場の状況をみながら「豪ドル/円」を再稼働させたいと考えています。
マイナススワップの増加は大きいですが勉強代と思って、試行錯誤しながら設定内容も見直しにじっくり取り組んでいこうと思います。
参考
マネースクエア公式 スワップ振替とはどんな機能ですか?
トラリピ運用実績 2023年の通貨ペア別損益グラフ
2023年の通貨ペア別損益推移グラフには未実現ポジションの「スワップ振替」は反映していません
トラリピ運用実績 2023年資産推移
2023年の損益累計は1,460,452円の利益を獲得しましたが、年末にスワップ振替を実施しています。
その結果、2023年の実現損益累計額は686,246円、2023年12月末の残高は5,656,350円となりました。
※損益の反映にはタイムラグがありますので、確定損益とは若干の差異が生じます
トラリピ 2023年の「期間損益報告書」です
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トラリピ 口座開設方法を詳しく書いています ご参考にどうぞ
トラリピとは
参考
トラリピとは
トラップリピートイフダンという注文方法の略称で、マネースクエアHDが特許を取得しているFXのシステムです。 トラリピは、あなたが決めた価格で、自動的に売買をくり返すことで、利益をねらうことができます。
あなたに代わって24時間、システムが利益をねらうことで、普段の暮らしをジャマしないFXの実現を後押しします。
マネースクエアの公式サイトより
マネースクエアの公式動画です 90秒でイメージをつかむ動画
ここがポイント!
トラリピの仕組み
取引通貨ペア、取引単位、初回注文価格、注文間隔、利益確定幅をあらかじめ設定し、設定した価格になると、自動的に売買注文が発生します。
トラップとリピートを繰り返すことで、値動きの上下から利益を得ることができます。
※トラップ 値動きに応じて、注文間隔の幅で繰り返し注文が発生
※リピート 設定した利益確定幅になると、自動的に決済注文が発生
トラリピ メリット・デメリット
メリット
①細かな相場予想がいらない ※FXの基本知識は必要
利益を得られそうな「範囲」を設定すれば相場分析をする必要がなく、自動的に売買が行われるので感情的にもならず、精神的な負担も少なくなる
②時間効率が良い
あらかじめ設定した条件で24時間自動的に売買を行うので、定期的な設定チェックを行うだけで、時間や手間がかからない
③少額投資が可能
1,000通貨から取引することができ、30万円くらいの余剰資金から始めることができる
④レンジ相場に強い
値動きの上下から利益を得ることができるのでレンジ相場に強い
デメリット
①長期間での運用が必要
レンジ相場で細かく売り買いを仕掛け、コツコツと利益を積上げる戦略のため、短期間で大きな利益は狙えない
※運用1~2ヶ月程度で結果が悪いからといって辞めてしまうと利益は出せない
②含み損が出る
基本「相場の下落場面で買い→反転したら利益確定→また下落場面で買い」という戦略のため、一時的には含み損が拡大していく
戦略上は評価損を抱えることは避けられない
③スワップポイント
通貨ペアや取引単位によって異なるが、戦略上は長期間ポジションを保有することが多いので、スワップポイントがマイナスになることがある
④トレンド相場には向かない
一方向に大きく値動きするトレンド相場では、損失が拡大する可能性がありトレンド相場に弱い
トラリピなどのFX自動売買は、忙しい人やFXをやったことがない初心者もトレードできるのが魅力ですが、設定によって利益やリスクが大きく変わります。
この設定を決める際には、メリット・デメリットを正しく理解をすることで、設定に応じたリスクコントロールがしやすくなります。
自分の目標、スタイルや資金などを考慮しながらリスク許容度に合わせて設定を調整することで、24時間・自動的にコツコツと利益を積み上げることができるでしょう。
トラリピ2023年の年間運用実績報告は以上です。
今後も実際のトラリピ運用実績、設定方法などの役に立ちそうな情報を発信していきますので、何かのご参考になれば幸いです。
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